自分で簡単にできる通信速度改善法はないの…?
「屋内で使っているからか、WiMAX回線の速度が遅すぎる!」
「もっともっと高速で快適なインターネット環境を作りたい!」
こうした悩みを抱えている方は多いことでしょう。
確かにモバイルWiFiで多く利用されているWiMAX電波の通信帯域は、高いビルなどの建物に弱いという性質を持っています。
WiMAXは帯域幅2.5GHzという高周波数帯の電波である短波を利用しています。
この短波は、テレビ放送局や携帯電話・スマホの電波に用いられています。
メリットとしては大容量のデータを高速で送信できる点ですが、高い建物によって遮断されやすいというデメリットを持っています。
ですので、いくら利用している場所が基地局の近くだったとしても、こうした建物の内部では電波強度が落ちてしまいます。
では、建物内でも電波状況を良くするにはどうしたらよいのでしょうか?
ネットやSNSで検索すると、そうした人々への解決策として「自作のパラボラアンテナ」に関する情報やコメントが掲載されていることがあります。
通信速度改善効果が大いに期待できるとして一躍有名になった「パラボラアンテナ」。
しかし、通信速度改善の解決策にはパラボラアンテナ以外にもまだまだ存在するのです!
そこでこの記事では、通信速度向上のために自宅で簡単に出来る改善策を紹介していきたいと思います。
勿論、パラボラアンテナに関する内容もあるので知らなかった方は是非参考にしてみてくださいね!
100均の商品で自作パラボラアンテナ!
まずは、一番メジャーな自作パラボラアンテナから紹介していきます。
そもそも、何でパラボラアンテナで通信速度が上がるの…?
通信速度改善のための施策として一番有名なのは衛星放送の受信機としても利用されている、パラボラアンテナだということは事実です。
しかし、なぜパラボラアンテナが通信速度を向上させるのでしょうか?
それは、パラボラアンテナの反射によって集中させた電波をWiMAXの受信機へ送ることが可能になるからです。
パラボラアンテナは、パラボラと呼ばれる放物面の中心軸に平行にやってきた電波が、パラボラで反射すると一点(焦点)に集まる反射鏡のような原理を利用しているのです。
出典:http://www.pyonta.city.hiroshima.jp/blog/pages/number/314.html
小型でも性能が良く、電波を効率的に送受信することが出来るので自作の物でも十分に効果を発揮することが出来るのです。
パラボラアンテナの作り方
パラボラアンテナを自作する、と聞くと
「自作アンテナなんて難しそう…」
「材料が特殊なんじゃないの…」
と思う方も多いかもしれませんが、そんなことはありません!
材料は100均で揃うこの二つのみです。
- まな板スタンド
- 金属ボウル
100均で二つですから、材料費はたったの200円程度で済んでしまうことになりますね!
これはかなりお得だと言えるでしょう。
まな板スタンドは以下のような金属製ボウルを入れたときに自立するものであれば、どんなものでも大丈夫ですよ!
では、次に作り方を紹介しますがこれも非常に簡単なものになっています。
- まな板スタンドをボウルが入るように、押し広げて曲げる
- 開いたまな板スタンドにボウルを入れる
- クレードルごとWiMAXの端末をボウルの口に向けて、まな板スタンドに立てる
たったこれだけで終了です!
複雑な手順や工具は一切必要ありません。
にもかかわらず、このパラボラアンテナを設置するだけで平均で通常の3倍の通信速度にもなります!
また、ボウルの代わりに同じく100均のアルミの深皿を用いてパラボラアンテナを作ることも可能です。
これを使えば、自作のパラボラアンテナを屋外に持ち出すことも可能になります。
強化版パラボラアンテナの作り方
先ほど紹介したものでも十分に効果を発揮してくれますが、さらに受信状態を向上させられるパラボラアンテナを作ることも可能です。
そのためにはまず、以下の点が守られているかを確認して下さい。
- パラボラアンテナの向きをWiMAXの電波塔がある方角へと合わせる
- パラボラアンテナ自体を大きくする(放物面をなだらかにする)
- パラボラアンテナに対してWiMAXルーターを焦点である真正面より少し下を設置場所とする
この3点に気を付けたうえで、強化版パラボラアンテナを作っていきましょう。
材料は変わらず100均で手に入るもののみです。
- まな板スタンド
- そうめんのザル
- アルミホイル
では、作り方です。
- 先ほど同様に、まな板スタンドをそうめんのザルが入るように押し広げて曲げる
- ザルをアルミホイルで覆ってカバーする
- アルミホイルで覆われたザルを開いたまな板スタンドに入れる
- 充電用クレードルごとWiMAXの端末をザルの口に向けて、まな板スタンドに立てる
ボウルがアルミホイルで覆ったザルに変わっただけで、相変わらず工具や複雑な手順は不要ですね。
しかし、たったこれだけの変化で通常版パラボラアンテナの時の最大1.5倍の下り通信速度を実現できるのです!
パラボラアンテナだけじゃない!通信速度改善のために出来ることとは?
実は通信速度改善のために出来ることはパラボラアンテナだけではないのです。
ここでは、あまり知られていない通信速度改善法をまとめてご紹介します。
ガスコンロ用の汚れ防止シートで…
油が周囲に飛び散ってキッチンが汚れることを防ぐのに使われる、ガスコンロ用の汚れ防止シート。
こちらをリフレクターとして使うことによっても、通信速度を改善することが出来るのです。
「そもそもリフレクターって何?」という方、ご安心を。
リフレクターとは、光や音などの波を反射させる装置のことで反射器、反射板とも呼ばれるもののことです。
前述したパラボラアンテナにもこの板が取り付けられています。
メリットとしては、こちらの方がボウルのパラボラアンテナよりも広範囲の電波を拾うことが出来る、という点です。
表面を綺麗に平らにするよりは、凸凹している方が電波の受信感度は良い、という口コミもありました。
問題点としては、やや見た目に難があるため見ようによってはゴミに見えてしまうこともある、ということですかね…
ビニール傘で…
少し手間はかかりますが、ビニール傘を使うことでリフレクターを作ることも出来ます。
先ほども話題に出たガスコンロ用の汚れ防止シートをビニール傘に合わせて切り、セロテープで貼り付けます。
こうしてシートでビニール傘を覆うことが出来たら、傘の柄にガムテープでWiFiルーターを括り付けて完成です。
自立は難しいと思うので、木に立てかけるなどして利用してください。
主に屋外の電波の悪いところで使用するのが良いですね!
代々木公園などの通信速度が測定できなかったような場所でも通信速度が改善された、という口コミもあるので是非試してみて下さい。
鍋蓋で…
次は、鍋蓋を利用したリフレクターです。
だんだん材料が悪ふざけみたいになってきましたが、効果は絶大です。
作り方としては、まず鍋蓋をアルミニウム箔で覆っていきます。
この時、100均のスプレー糊を使うと綺麗に貼れますが、剝がすのに苦労するのでその場合はいらない鍋蓋を使うのが良いでしょう。
そして、針金を鍋蓋の取っ手に巻き付けてテープで固定し、前面に伸ばした部分にWiMAXの端末を取り付けて完成です。
鍋蓋なのでサイズが小さく、スペースを取りたくないという方にはオススメです!
アルミホイルで…
最後は、もっとも簡単な方法を紹介します。
それは…
WiMAX端末をアルミホイルで覆って窓に貼り付ける!
です。
リフレクターと呼ぶにはあまりにも反射が利用されていないように見えますが、通信品質の改善には十分な効果があります。
これなら、一瞬で作業は終わりますし、窓から取り外して持ち歩くことも出来ます。
まとめ
この記事を読んでいただければ、パラボラアンテナは勿論、様々な材料を使った自作WiMAXリフレクターを使用することで電波状況を大幅に改善することが可能であるということが分かっていただけたかと思います。
どれも材料は100円ショップ等で安く簡単に手に入るものばかりで、作業も工具のいらない短時間で済むものでしたね。
WiMAXを契約したはいいが通信速度が遅くて困っている、引っ越ししたらWiMAXの電波が届きにくくなってしまった、といった方々は是非こちらの方法を試してみて下さい!
安い値段で簡単に通信環境の改善を実現できることでしょう。
この記事を見て
「通信速度に関して不安だったからWiMAXの契約を迷ってたけどこれなら…」
と思った方は是非、こちらのBroad WiMAXのサイトから契約して快適なネット環境を実現させましょう!
勿論、パラボラアンテナを作ることもお忘れなく!
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